今年で91才になるOさん。 若い頃から身体を鍛えていたようで、未だに元気で毎日散歩に出掛けています。
ただ・・・、すべての事に対しておとなしく、なかなか御自分からの希望が出てきませんでした。
そんなある日、詩吟の話題になった時、「私も昔詩吟をやってました」とポツリと。
ためしに有名所の歌詞をプリントしてお渡しすると、それなりに節回しも加えて歌って(小声でしたが)くれました。
善は急げ!?と、近くでやってる詩吟の愛好会を探して本日見学がてら行って見ました。
行く前から気分を乗せようと話を盛り上げていると、話を聞いていたMさん(車イス)まで「私もやってたので行きたいです!」と。
こうなったら1人も2人も一緒!と夕飯を食べてから車で出発。(いつもならもうお部屋に戻って寝ちゃってる時間です)
初めのうちは慣れない場所に緊張してたり、教本の何ページを読んでるか分からなかったり、と落ち着かなかったようですが、他の人について何度も読んでいるうちにコツを思い出したようでした。
そうこうするうちに「じゃあ今度はOさん、お1人でやってみて・・・」と会の方に言われてしまい、〈あ~、まだ早いよ~。 もう少し慣れてから・・・・〉と思っていたら「もう何(十?)年やってないから上手く出来ませんが・・・」 とOさんが!
声の大きさはまだ小さいですが、見事に一曲「べんせい~しゅくしゅく~」と歌いきっていました!
急遽加わったMさんもそれなりに出来て皆さんから拍手をもらい、照れながらも満足の様子。。
これならば今後も続けていけそうな感じです。
※戻ってくるなりOさんが「そのうち発表会もやるんですか?」 と。
ちょっとそれは気が早いかも・・・。