介護福祉士 実技試験

 今日は介護福祉士の2次試験(筆記合格者に対する実技試験)がありました。

 グループホームに勤めるのに不可欠な資格と言う訳ではありませんが、やはり自身のスキルアップの為にも受験資格のあるスタッフには受験を勧めています。

 今回の試験問題を見て「また随分内容を変えて来たな・・・」と思ってしまいました。

 これまではベッドから車いす、ベッドからポータブルトイレ、車イスから普通のイス、杖を使った歩行介助、と技術そのものを問う設定が多かったんですが(と言っても実際は安全な介助、利用者に気遣った介助・声かけが出来ていればほぼ合格でしたね)、今回は『ひざが痛いので歩行に不安がある』と言う設定。

※痛みや不安に対する気遣いや安心できる介助が出来るかどうか?が問われているように感じます。

 実際は正しい介助の方法は一つではなく幾つも考えられるのですが、自分なりにイメージした手順を書き残します。(試験なんて関係無い方はゴメンナサイ)

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坂田トシさん(85歳)は、右上下肢に麻痺があります。
歩行器型杖で自室へ戻る途中、右膝に痛みを感じたので、
歩いて自室に戻るのは「不安」だと言っています。
坂田さんが歩行器型杖から車いすに移乗し、自室のいすに
座るまでの介助をしてください。
車いすの点検は済んでいます。
坂田さんの返事は「はい」または、うなずくだけです。
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『坂田さんは歩行器型杖に掴まって立っている』

「坂田さん、大丈夫ですか?」 
 
・まず坂田さんの右(患)側に付き身体を支える。

 
「右ひざが痛いそうですね?」

「歩くのが難しそうなので車いすでお部屋まで行こうと思いますがよろしいですか?」

・承諾が取れたら 

「すぐに車いすを持ってきますので、少しの間だけ待っている事は出来ますか?」

・承諾が取れたら 目線は坂田さんに受けながら、車いすを坂田さんのすぐ後ろにセットした後、
またSさんの患側に付き身体を支える。

「すぐ後ろに車いすを置きましたから、これに座ってお部屋まで行きましょう」

・承諾が取れたら

「それでは私が支えていますので、左手の歩行器型杖を置いて車いすのひじ掛けを掴んで下さい」

・患側から坂田さんの身体を支えている

・左手で掴んでもらえたら

「それではゆっくりと腰かけましょう」

・介助者は右手で膝折れを防止、左手を坂田さんの右腰にあてて車いすに座らせる。

「眩暈はしませんか?」「しっかり座れていますか?」

・承諾が取れたら

「左の足置きを下して足を乗せてもらえますか?」「こちらはお手伝いします」

「左のブレーキを外せますか?」「右は如何でしょう?」

「危ないので右手をひじ掛けの内側に置いてください」

「それでは進みます」

「お部屋はこちらで良かったでしょうか?」

・承諾が取れたら イスに向かって9時の位置になる様に車いすをセットする。

「膝が痛いという事なので、立ち上がりをお手伝いしてもよろしいですか?」

・承諾が取れたら

「車イスの位置はここで大丈夫ですか?」 

・承諾が取れたら  

「左のブレーキを掛けてもらえますか?」「右は如何でしょう?」

「左の足置きを上げて足を下してもらえますか?」「こちらはお手伝いします」

坂田さんの正面に立ち、

「左足を少し前に出してつま先を右に向けて下さい」

・承諾が取れたら  「こちらはお手伝いします」(左足より引いてつま先を右に向ける)  

「私の首に左手を掛けてもらえますか」

「それでは1・2の3で立ち上がってから、イスに向きを変えて座りましょう」

・承諾が取れたら  

 介助者の首に掴まってもらい、右の膝折れを防止しながら「1・2の3」で立ち上がり、
イスにお尻を向けて座らせる。

「眩暈はしませんか?」「しっかり座れていますか?」

・承諾が取れたら

「右ひざの痛みは大丈夫ですか?」

・承諾が取れたら

「それでは車イスと杖を片付けてきますが、少しの間ここを離れても大丈夫ですか?」

・承諾が取れたら   車いすは元の場所に戻し、歩行器型杖は坂田さんの左前に置く

「歩行器型杖の置き場所はここでよろしいですか?」

・承諾が取れたら

「それでは何か用があれば呼んで下さい」

                「終わります」